前立腺シンポジウム

第19回前立腺シンポジウム(2003年)

第19回前立腺シンポジウム

第19回前立腺シンポジウムでは、多様化してきている前立腺がんの中で、内分泌療法に焦点を絞り、単独療法のみならず手術療法・放射線療法との併用療法に関して活発な討論が行われました。本シンポジウムによって、内分泌療法の適応症例、使用方法、有用性に関するデータが明らかになり、また今後の我々が解決すべき問題点について明確に方向性が示されたことの意義は大きいと考えられます。
当日は、340名にのぼる参加となり、質疑応答も活発に行われ、開催テーマに対する参加者各位の関心の高さがうかがえるシンポジウムとなりました。



テーマ 「内分泌療法の新戦略」―その適応基準と施行時期―
日程 2003年12月7日(日)
場所 都市センターホテル(東京都千代田区平河町)
次第 ①特別発言
「前立腺癌内分泌療法への提言」
 島崎  淳(千葉大学名誉教授)

②特別講演
「PSA時代の前立腺癌に対する待機療法」
 筧  善行(香川大学医学部泌尿器科教授)

③口演発表
Ⅰ.「Neoadjuvant の期間と効果、手術または放射線後の adjuvant の期間」
Ⅱ.「手術または放射線後の adjuvant の期間」
Ⅲ.「PSA relapse 後の内分泌療法」
Ⅳ.「内分泌療法と化学療法の併用」
Ⅴ.「内分泌療法による制癌後の中止基準」
Ⅵ.「内分泌療法に関する諸問題」

テーマ設定の背景

前立腺がんに対する治療は多様化してきており、日進月歩の発展を続けています。内分泌療法の使用法についても、単独療法と手術療法や放射線療法との併用療法があり、治療の選択肢は増えております。しかし、どのような内分泌療法を、いかに他の治療法と組み合わせ、どのくらいの期間行うべきか結論は出ておらず、内分泌療法の病状に合わせた最適な使用法の開発は前立腺がんの治療を考えるうえで非常に重要な事項です。
そこで、第19回前立腺シンポジウムでは最新の内分泌療法の選択基準と施行期間をテーマに開催いたしました。