前立腺がん検診研究 疾患継続研究 2006年~2010年度:成果報告書
―前立腺がん実施市町村の検診制度・がん登録・前立腺がん死亡率に関する時系列観察研究―
当財団では、前立腺がん検診の普及、疫学的研究および検診効果の評価に関する研究等の円滑な実施を図るため、前立腺がん検診に関する研究班に対し助成を行い、ご協力いただける市町村を公募のうえ、研究助成を行ってきました。
わが国における適切な前立腺がん検診の普及と基盤データ整備を目的に行われた「広域研究」と、前立腺がん検診の実施による前立腺がん死亡率低下効果の検証を目的に行われた「対照研究」につきましては、研究に参加いただいた全国252(延べ721)市町村のご協力のもとに、前立腺がん検診住民検診・精密検査・発見された前立腺がんの特徴などの基盤的な検診結果を集計いたしまして、2011年3月に、「総括報告書(2001年~2005年度)」を発刊いたしました。
この度発刊の成果報告書は、研究助成事業の「広域研究」に参加いただきました市町村の中から、検診データの管理体制とがん登録システムが特に整っている2地区(京都府乙訓地区、長崎県長崎市) において、より詳細なデータ集計と検診の有効性の検証を目的に行われた「疾患継続研究」について、5年間の研究成果を取りまとめたものでございます。
本研究の成果は、わが国の前立腺がん検診の基盤となるものであり、わが国における進行性前立腺がんの減少と国民の健康管理の増進に寄与するところが大きく、大いに期 待されるものと確信いたしております。
本報告書が、わが国における前立腺がん検診推進の一助となり、また、大いにご活用いただきたいと考え、発刊のご案内を申し上げます。
A4判カラー、28ページ
―主な内容―
・疾患継続研究の実施背景・目的
・研究対象市町村・対象者
・1次検診受診者の年度別・市町村別推移
・前立腺がん症例の臨床病理学的特徴
・疾患継続研究の実施概要・調査方法
・1次検診結果
・1次・2次検診結果のまとめ
・疾患継続研究の研究組織、実施市町村、研究者 ほか