前立腺がん検診研究 総括報告書(2001年~2005年度)
広域研究「日本における前立腺がん検診の広域研究」
対照研究「前立腺がん検診の死亡率減少効果に関する検証研究」
当財団では、前立腺がん検診の普及、疫学的研究および検診効果の評価に関する研究等の円滑な実施を図るため、前立腺がん検診に関する研究班に対し助成を行い、ご協力いただける市町村を公募のうえ、年々増加傾向にある前立腺がんの死亡率を減少させ、前立腺がんの撲滅を目指し、国民の健康管理の増進に資することを目的に2001年度から2005年度の5年間にわたり助成事業を行ってまいりました。
この度、この5年間の研究結果をとりまとめ、総括報告書(2001~2005年度)として発刊しました。本報告書は、前立腺がんの罹患数、患者数、死亡者数ともに急増する我が国の現状に対して、確実ながん死低下効果が期待できるPSA検診を実施するにあたり、その精度管理に欠かせない検診データをまとめた学術的な統計資料です。本総括報告書では、本研究に参加いただいた全国252(延べ721)市町村のご協力のもとに、456,613人を対象とし、前立腺がん検診住民検診・精密検査・発見された前立腺がんの特徴などの基盤的な検診結果を集計いたしました。
本研究は、検診事業の実務に携わっておられますご担当の保健師さんらによる日々の住民の方への普及・啓発活動、並びに各実施地区を担当された地区代表研究医師(前立腺がん検診研究班 班員)の方々のご協力により実施することができました。また、研究実施市町村において、多くの住民・国民の皆様の、本検診へのご理解とご協力により実現することができた研究であります。
本総括報告書は、我が国おける、よりよい前立腺がん検診の均てん化、前立腺がんの撲滅と国民の健康管理の増進に多いに寄与するものと考えます。
A4判・カラー、50ページ
―主な内容―
・広域研究・対照研究の実施背景・目的
・研究対象市町村・対象者
・1次・2次検診結果のまとめ
・広域研究・対照研究の研究組織・研究者 ほか
・実施概要・調査方法
・1次検診結果
・発見がん症例の臨床病理学的特徴のまとめ