刊行物

パンフレット「PSA検診 受診の手引き」 (2025年4月版)

 当財団では、前立腺がんの早期発見のために、「PSA検診 受診の手引き」を発行し、自治体および企業検診等で前立腺がん検診を実施する際の啓発用パンフレットとしてご活用いただいておりました。この度、最新の公表データに基づき図表を見直し、新たな解説を加えて発行いたしました。
 PSA検査は、わずか1mℓの採血により早期がんを発見できる、簡単で信頼性の高い血液検査です。近年、わが国の前立腺がんは中高年男性に急増しており、男性がん罹患数推移では2017年以降、他のがんを抑えて最も多い男性がんになりました。また、前立腺がんによる死亡者数は、わが国での統計開始以来、増加傾向にあります。
 PSA検査を用いた前立腺がん検診は、質の高い研究で有意な死亡率低下効果が証明されており、実際にPSA検診の先進国である米国では、1990年からの四半世紀の間に前立腺がんの年齢調整死亡率が約半減しています。そのため、わが国においても、前立腺がん対策のファーストステップとしてPSA検診の普及が進めば、死亡者数は減少へ転じる可能性が高いと考えられます。              
 前立腺がんの初期段階はまったく無症状で、気づかないうちに病気が進行し、遠隔転移により死に至らせるおそれがあることから、“サイレントキラー”ともよばれています。そのため、検診受診による早期発見が非常に重要です。
 本パンフレットでは、最新のデータをもとに、イラスト、グラフ、フローチャートをアップデートし、わかりやすく解説しておりますので、PSA検診を受診する際の参考にしていただけると幸いです。






          ―主な内容―

  ・前立腺とは? 前立腺がんと肥大症の違い
  ・日本における患者数・死亡者数の変化
  ・前立腺がんを進行する前に発見できる
   PSA検査とは…、PSA検診の流れ
  ・PSAがカットオフ値以下の場合、検診の受け方
  ・PSA値が異常の場合 前立腺がんの検診/診断の流れ
  ・前立腺がんの進み方と治療選択
  ・主な治療方法の特徴
  ・PSA検診の利点と欠点
  ・過剰診断対策と利益/不利益バランス

         A4判・カラー、8ページ



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