第35回前立腺シンポジウムの報告

第35回前立腺シンポジウム

第35回前立腺シンポジウムは、第1日目の令和元年12月14日(土)に「オープニングセミナー」と、「基礎部門」として指定演題の発表と教育セミナー1を行い、加えて、新企画の公募演題と、ワークショップを行いました。第2日目の15日(日)には「臨床部門」として教育セミナー2および「局所進行前立腺がんの至適治療戦略」をテーマに、パネルディスカッション、公募による口演とポスター発表・討論を行いました。


第1日目の「オープニングセミナー」では、慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室の小坂威雄先生から「最新の前立腺癌基礎・臨床研究の理解を深めるための基本講座」というタイトルでご講演いただきました。「基礎部門」では、前立腺がんに関連する基礎研究の公募演題5題と、当財団の研究助成受賞演題4題の発表があり、ワークショップでは「前立腺癌におけるトランスレーショナル研究を俯瞰して、日本人における前立腺癌の特性を再考する!」と題し、4名の指定演者により講演が行われました。また、教育セミナー1では、川崎医科大学解剖学教室の嶋 雄一先生から「哺乳類における精巣ライディッヒ細胞の分化と男性化のメカニズム」というタイトルでご講演いただき、活発な意見交換が行われました。

第2日目の「臨床部門」では、教育セミナー2において、Cancer Imaging, Peter MacCallum Cancer Centre, Sir Peter MacCallum Department of Oncology, The University of MelbourneのMichael S. Hofman 先生から「Theranostics of Prostate Cancer with Lutetium-labeled PSMA」というタイトルでご講演いただきました。また、今回の臨床部門のテーマは「局所進行・オリゴメタ前立腺がんの診断・治療」でした。パネルディスカッションでは「局所進行前立腺がんの至適治療戦略」と題し、5人の指名パネリストより講演が行われ、活発な討論が行われました。また、公募による発表では口演セッション・ポスター討論で、リンパ節転移・骨転移治療と予後、オリゴメタに対する局所治療、微小転移に対する画像診断・標的治療など、31演題の研究発表がありました。

2日間にわたって開催された今シンポジウムには、300名を超える方々にご参加いただきました。全国の泌尿器科医、放射線科医、病理医および基礎研究者を中心に、前立腺がんの診療や研究に携わっておられる医師・研究者が一同に会し、討論を通じて意見交換ができたことは、明日からの前立腺がんの診療レベルの向上に直結すると考えられ、極めて意義深いシンポジウムとなりました。



テーマ 【臨床部門】
「局所進行・オリゴメタ前立腺がんの診断・治療」
日程 第1日目
【オープニングセミナー】:令和元12月14日(土) 12:15~13:15
【基礎部門】:令和元12月14日(土) 13:15~18:45
第2日目
【臨床部門】:令和元12月15日(日) 8:55~15:55
場所 東京コンファレンスセンター・品川
(東京都港区港南1-9-36 アレア品川)
次第 第1日目:
【オープニングセミナー】
「最新の前立腺癌基礎・臨床研究の理解を深めるための基本講座」
小坂 威雄   (慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室)

【基礎部門】
① 公募演題(口演)
② 指定演題 研究助成受賞課題(口演)
③ ワークショップ
「前立腺癌におけるトランスレーショナル研究を俯瞰して、日本人における前立腺癌の特性を再考する!」
  • ■司会
  • 小坂 威雄 (慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室)
  • ■演者
  • 高田    亮 (岩手医科大学泌尿器科学講座)
  • 塩田 真己 (九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野)
  • 赤松 秀輔 (京都大学大学院医学研究科泌尿器科)
  • 安水 洋太 (慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室)
④ 教育セミナー 1
「哺乳類における精巣ライディッヒ細胞の分化と男性化のメカニズム」
嶋     雄一 (川崎医科大学解剖学教室)

第2日目:
【臨床部門】
テーマ 「局所進行・オリゴメタ前立腺がんの診断・治療」 

①公募演題
口演セッション

  • 1 「リンパ節転移・骨転移治療と予後」
  • 2 「オリゴメタに対する局所治療」
  • 3 「微小転移に対する画像診断・標的治療」
ポスター討論
  • 1 「ポスター討論①」
  • 2 「ポスター討論②」
②教育セミナー 2
「Theranostics of Prostate Cancer with Lutetium-labeled PSMA」
Dr. Michael S. Hofman, MBBS (Hons), FRACP, FAANMS, FICIS
Professor, Cancer Imaging, Peter MacCallum Cancer Centre,
Sir Peter MacCallum Department of Oncology, The University of Melbourne

③パネルディスカッション
「局所進行前立腺がんの至適治療戦略」
  • ■司会
  • 舛森 直哉 (札幌医科大学泌尿器科)
  • 石川    仁  (筑波大学医学医療系放射線腫瘍学)
  • ■パネリスト
  • 伊藤 一人 (医療法人社団美心会黒沢病院)
  • 横溝    晃  (医療法人原三信病院)
  • 武中    篤  (鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野)
  • 溝脇 尚志 (京都大学大学院医学研究科放射線腫瘍学・画像応用治療学)
  • 河村 英将 (群馬大学大学院医学系研究科腫瘍放射線学)

臨床部門のテーマ設定の背景

 今回のシンポジウムでは、局所進行・オリゴメタ前立腺がんの診断・治療を主題にしました。局所進行前立腺がんは、以前より適切な治療戦略について議論は多く、また、オリゴメタに関しては、新しい診断方法や、局所治療の意義を検証する研究が近年盛んに行われています。局所進行およびオリゴメタ前立腺がんは診断・治療の難しい病態であることから、国内外の最新知見から、画像診断、前立腺局所・転移部位局所治療の意義、内分泌療法の役割など、至適な診断・治療戦略について、討論する機会が重要です。
 今回、局所進行・オリゴメタ前立腺がん治療において、多くの症例経験を有している、第一線の臨床医・研究者が一同に会し、活発な意見交換の場を提供することは極めて医学的に重要と考え、テーマを設定しました。

 ◎プログラムをご覧になる場合   PDFはこちら

第35回前立腺シンポジウム運営委員会事務局

〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-12-12 河西ビル6F
TEL:03-3340-3885
FAX:03-3340-3886
e-mail:zzkz@basil.ocn.ne.jp

運営委員長

鈴木和浩     (臨床部門・代表 群馬大学大学院) 

運営委員(臨床部門)

塚本泰司     (札幌医科大学・学長)
内藤誠二     ((医)原三信病院・名誉院長)
市川智彦     (千葉大学大学院)
村井 勝     (国際親善総合病院・名誉院長)
大家基嗣     (慶應義塾大学)

運営委員(基礎部門)

鈴木和浩     (基礎部門・代表 群馬大学大学院)
内藤誠二     ((医)原三信病院・名誉院長)
市川智彦     (千葉大学大学院)
赤座英之     (東京大学大学院)
髙橋 智     (名古屋市立大学大学院)
渡邉昌俊     (三重大学大学院)
小西 登     (奈良県立医科大学名誉教授)
酒井英樹     (長崎大学大学院)

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