前立腺シンポジウム
第21回前立腺シンポジウム内容
第21回前立腺シンポジウム
第21回前立腺シンポジウムでは、多様化しております前立腺がんの放射線療法に関して、多くの施設からの臨床データをご発表いただき、有効性、適応などについてのコンセンサスをまとめることができました。
放射線治療の基礎から臨床までの基盤的内容を網羅した基調講演からはじまり、現在わが国で治療可能なほとんどすべての放射線治療について、多くの演題をご発表いただきました。外照射療法では、内分泌療法との併用の効果について、本邦における長期成績が明らかになり、新しい治療であるブラキセラピーでは導入時の経験が多くの施設から発表があり、今後の発展性が期待できるものでした。
今後、前立腺がん治療における放射線治療の持つ役割はますます大きくなるものと考えられることから、本シンポジウムにおいて泌尿器科、放射線科で最先端医療に携わっておられる方々にご参加いただき、活発なご意見を頂戴いたしましたことは、わが国の前立腺がん治療の進歩に大きく寄与できたと考えております。
当日は、昨年同様の370名を超える方々にご参加いただきました。参加者のご意見の中に、今後とも放射線科との意見交換の場は重要であり、ぜひ継続していただきたいとのご要望が寄せられ、参加者各位の関心の高さを感じるシンポジウムとなりました。
テーマ | 「前立腺がん放射線療法の進歩」 |
日程 | 平成17年12月4日(日) 8:30~18:30 |
場所 | 都市センターホテル(東京都千代田区平河町) |
次第 | ①基調講演 「前立腺癌の放射線治療法の基礎と臨床」
「各種放射線療法の治療成績」
口演発表
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テーマ設定の背景
第21回前立腺シンポジウムでは、多様化している前立腺がんの放射線治療において、国内の多くの施設での臨床データを集積し、様々な放射線治療の有効性、適応などについてのコンセンサスをまとめることは、最善の前立腺がん治療システムを構築する上で非常に重要かつ急務であります。全国的におこなわれている外照射療法の適応・内分泌療法との併用療法の意義・長期成績・合併症とその予防方法について意見交換をおこなう、また、最近わが国で導入され、広がりが期待されるブラキセラピーについての初期治療経験を発表する機会をもつことは、今後のわが国における前立腺がん放射線治療の進歩に大きく寄与するものと考え、「前立腺がん放射線療法の進歩」をテーマに設定いたしました。